小さいことから始めよう!省エネのために家庭で実践できることとは?
省エネを実践したいと考えているけれど、実際にどうすれば省エネにつながるのか疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。省エネは、家庭でも簡単に実践できる地球に優しい行動です。この記事では、家庭で実践できる省エネのコツを紹介します。光熱費の節約にもつながる省エネ活動とは、一体どのようなものか見ていきましょう。
そもそも省エネとは?
省エネとは「省エネルギー」の略であり、エネルギーをムダなく使用することを指します。エネルギーには電気やガス、ガソリンなどがあり、現代の生活において欠かせないものです。
しかし、エネルギー資源には限りがあります。そのため、資源を守るために省エネが必要です。日本政府も積極的な省エネを推奨しており、法律でもさまざまなルールが定められています。
省エネが重要視されている理由
ここからは、省エネが重要視されている理由を詳しく解説します。
資源には限りがある
生活に欠かせないエネルギーですが、量には限りがあります。そもそもエネルギーをつくるためには資源が必要です。資源には石油・石炭・天然ガスなどがあり、枯渇すればエネルギーが利用できなくなります。何も対策せずにこのまま資源を使いつづければ、石油はおよそ50年、石炭はおよそ110年で枯渇してしまう計算です。
原因は、世界規模でエネルギーを使用する機会が増えていること。生活が便利になる一方、エネルギーを利用する頻度が増えたため資源は減っています。だからこそ省エネを促進し、エネルギー不足を解消する必要があるのです。とくに、日本にとってエネルギー問題は重要です。
なぜなら、日本では多くの資源を輸入に頼っているからなのです。国内での資源調達が難しい日本だからこそ、省エネが重要視されているといってもよいでしょう。
環境問題
資源の問題同様、環境問題も省エネと深い関わりがあります。なぜなら、環境問題はエネルギー資源の燃焼により引き起こされるためです。資源の燃焼により排出された二酸化炭素により、大気中に大量の熱が閉じ込められてしまいます。
その結果、地球温暖化が進行し、海面上昇が発生。大気汚染なども含めたさまざまな環境問題が生じます。つまり省エネは、環境問題の観点から見ても重要な要素です。
省エネのために家庭で実践できること
省エネは、意識すれば家庭でも簡単に実践できます。省エネの実践により電気代やガス代などの節約にもなるため、ぜひ参考にしてください。
エアコンの稼働時間を短縮する
エアコンの稼働時間を短縮することにより省エネが可能です。たとえば、冷房使用時間を1日につき1時間短縮すると、年間の消費電力量がおよそ18.78kWh節約できます。また、暖房使用時間を1日につき1時間短縮した場合、年間の消費電力量はおよそ0.73kWhの節約です。
また、使用する時間を減らす以外に温度設定を意識するのもポイントのひとつ。目安として、環境省では暖房の推奨温度を20度、冷房の推奨温度を28度と定めていることを覚えておきましょう。同時に、夏場はカーテンやすだれを利用して太陽光を防ぐ・冬場は室内への冷気侵入を抑えるなどの工夫も大切です。
シャワーの使用時間を減らす
シャワーの使用時間を減らすだけでも省エネにつながります。たとえば、シャワーの使用時間を1日1分減らすだけで、年間のガス使用量はおよそ9.16立方メートル削減可能です。
照明を消す
使っていない部屋の照明をこまめに消すことも重要です。また、段階的に明るさが選べるタイプの照明器具であれば光度の調節も効果的。さらに、蛍光灯や白熱灯をLEDに交換することでも省エネは可能です。
テレビを消す
なんとなく流しっぱなしにしているテレビも、見ていない時間帯は消すように心がけましょう。また、ボリュームを抑えたり、主電源から切ったりなどの工夫も効果的です。
冷蔵庫には食材を詰めすぎない
冷蔵庫に食材がたくさん入っていると、冷却効果が衰え省エネ効果も下がります。そのため冷蔵庫の中は常に整頓し、必要なものだけを買い足すように心がけましょう。
加えて、扉の不要な開け閉めや、長時間開けつづけるなどの行動も禁物です。冷蔵庫は、冷気を逃さないようすぐに閉めることが大切。ほかにも、暑い食材は冷ましてから冷蔵庫に入れるなどの工夫もおすすめします。
洗濯機は適量で回す
洗濯は、洗濯機ごとに合った量で回しましょう。少ない量で頻繁に回すのではなく、適量の洗い物がたまった時点でまとめて洗うことで省エネにつながります。洗濯の回数を減らすだけで、電気だけでなく水の節約にもなるでしょう。
この記事では、家庭でも簡単に実践できる省エネのコツを紹介しました。省エネとは「省エネルギー」の略であり、電気やガス、ガソリンなどのエネルギーをムダなく使用することを指します。省エネが重要視されている理由は、限りある資源を枯渇させないためです。また、環境破壊を抑えるために必要な行動でもあります。一般家庭では、エアコンやシャワーの使用時間を減らす・照明やテレビを消す・冷蔵庫に食材を入れすぎないなど、少し気をつけるだけでできる簡単な省エネが豊富です。省エネは光熱費節約にもつながるため、各家庭で自主的に行うことをおすすめします。