今と昔とでは水回りはどう変わった?設備の違いについて解説!

公開日:2022/12/15   最終更新日:2022/12/02


家庭で生活をするうえで欠かせない設備といえば、水回りではないでしょうか。キッチンやお風呂、トイレに洗面所など、昨今のコロナ禍において、より健康で清潔な生活をするためにも必要な設備ばかりです。最近の水回り設備は、使いやすいように進化を遂げているものが多く、今回は、今と昔では水回り設備はどのように変わったのかを解説します。

今と昔の水回りの違い

各業界に共通しますが、既存製品をベンチマークとして、現在の品質をさらにブラッシュアップさせた製品が毎年のように新製品として発売されている状況です。水回り設備も同様で、ライフスタイルにあわせて使い勝手を改良した製品が多くなりました。一昔前の水回り設備は、現在の主流の設備と用途や形状が大きく異なるのです。

まずはキッチンですが、冷蔵庫が普及していなかった時代は、調理を行う作業場として、陽が差しにくい北側に設置されていました。また、かつては独立したスペースとして設けられていましたが、現在では居間とキッチンが合体したダイニングキッチンが主流となっており、キッチンにいても家族とのコミュニケーションが取りやすい形状となっているのです。

次にお風呂ですが、在来工法とよばれるモルタルで仕上げたタイル張りのお風呂が主流でしたが、機能性がよくないことや汚れやすいといった面から、現在主流となったユニットバスへと時代は変わってきています。

トイレも使い勝手の違いから、和式トイレから洋式トイレへと流行が移り、洗面所もかつては洗面台を置いただけのものでしたが、広々として頭も洗えるシャワー機能がついた洗面台が誕生するなど、変貌をとげました。

今と昔では、水回りの設備の進化と、用途や役割が大きく変わったといえるのです。

これまでの水回りの設備

水回りの設備がどのように変わってきたのかを解説します。

キッチン

昭和後期までは、セパレートタイプと呼ばれる、調理台やシンク、コンロなどが分かれているものが主流でした。しかし、調理台で準備したものをコンロに持っていったり、シンクが離れているため洗い物に苦労したり、使い勝手の悪さは問題となっていました。

そのような背景から、システムキッチンと呼ばれるすべての設備が一体型となったものが誕生し、すべての工程が簡単に行えることや、掃除や手入れのしやすさが改良され、見た目のよさからもシステムキッチンが主流となったのです。

お風呂

一昔前のものは、蛇口から熱いお湯を直接出して浴槽に貯めるものだったり、浴槽の形状や材質も冷めやすい構造だったり、床や壁のつなぎ目に汚れがたまりやすく、掃除が大変だったり、浴室内は寒かったりと、機能の面で問題がありました。

それが東京オリンピックをきっかけに変化をとげ、ユニットバスとよばれる、床や壁、浴槽などが一体化したものが誕生しました。工場で作られたパーツを組み立てるだけのもので、つなぎ目の掃除も楽で浴室もあたたかく、多くのメリットが生み出されるようになったのです。

トイレ

今と昔のトイレで大きく異なる点は、見た目と水の使用量です。昭和中期頃までは、和式トイレが主流でしたが、洋式トイレのほうが用途も楽で画期的という点から、洋式トイレが主流となりました。また、当時の和式トイレは水の使用量が多く、1回で約15Lから20Lほどの水を使用していました。それが洋式トイレとなり、水の使用量も年々少なくなるように改良が進み、現在では約5L程度の使用量のものが主流となっているのです。

洗面所

かつては洗面台を置いただけの場所でしたが、昭和後期にかけて、洗面化粧台にシャワー機能がついたものが誕生しました。髪を洗ったり、メイクや歯磨きなどの支度を行う場所だけではなく、洗濯機を設置して洗濯を行う場所であったり、お風呂までの脱衣場として使用したり、さまざまな役割を持つ空間へと変わりました。今と昔では、水回りの設備の進化と用途、役割が大きく変わったといえるでしょう。

水回りの設備は日々進化している

企業努力の賜物で、年々水回りの設備は進化しています。

キッチン

システムキッチンは、より使いやすくするために、かつての開閉式の収納からスライド式の収納に変わり、食洗機が内蔵されたものも珍しくはなくなりました。自動調理機能がついたコンロや、火の元の安全機能が改良され、シンクの素材や形状も工夫され、より手入れが楽に機能性が充実されています。

お風呂

浴槽の構造は、まるで魔法瓶のようにお湯が冷めにくい形に改良され、浴槽の形状も好みで選べるようになりました。床が滑りやすいという問題も、滑りにくい材質と形状に変え、水がたまりにくく乾きやすいように変わりました。シャワーも節水効果があるものや、気泡の効果で美肌が保たれるものなど、さまざまな面が改良されており、利用者にメリットを生み出しているのです。

トイレ

今では水の使用量も4L程度のものも発売されており、自動洗浄機能がついているものから、タンクをなくし、スペースを広くとれる形状のものも普及しています。

洗面所

昨今のコロナ禍で、手洗いやうがいを主に行う場である洗面化粧台も、感染防止に役立つタッチレス水栓のものも普及しています。また、化粧や髭剃りの際のムラを防ぐために、LED照明を鏡の左右に縦配置し、顔全体を照らす機能がついているものなど、洗面台の進化もとどまることを知りません。

まとめ

人々の生活をより便利に、より機能的にするために、水回りの設備は年々進化をとげてきました。これまでの水回りの設備は、メインとなる機能を満たしていればよしとした風潮でしたが、時代の変化とともにその設備を使うことで生まれてしまうデメリットを、ひとつずつ解消することをキーワードとして、商品開発が行われてきたのではないでしょうか。今後も、設備の細かな点を改良したものが発売され、世間を驚かせるような機能を持った水回り設備が、続々と誕生することを期待しましょう。

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