節水しているのに水道費が高くなる場合に考えられる原因とは?
私たちの生活に欠かせない、電気、ガス、水道。そして電気、ガス、水道にかかる水道光熱費は、毎月かかる固定費だからこそできるだけ抑えたいですよね。しかし、電気代やガス代の節約方法はわかっても、水道代の節約方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、節水しているのに水道費が高くなる原因を探っていきます。
まずは現状の水道費を把握しよう
水道代は、2か月に一度自治体から届く「水道使用量のお知らせ」で確認できますよね。しかし、その水道費のお知らせ、料金だけ確認して捨ててしまってはいませんか?水道代を抑えたいと考えている方は、今一度水道使用量のお知らせを確認し、現状を把握する必要があります。
現状を把握するためには、料金を見るだけではなく、どのくらいの水の量を使っているのかを確認することが大切です。ただし、水道使用量のお知らせの見方は、自治体によって異なります。自治体のホームページなどで、水道使用量のお知らせの見方を確認すると、今まで料金しか見ていなかった水道使用量のお知らせも、細かく見ることができ、水道の使用状況を細かく把握することが可能です。
また、水道代は、地域によって異なります。それは、水源の違い、水源からの距離、水道事業にかかる経費などが地域によって変わるからです。もし、今後引っ越す機会がある場合は、水道代が高いかどうかもチェックしてみてください。
自宅ですぐできるシーン別の節水方法
水道光熱費の節約は、家計にも大きく響きます。ここで、自宅ですぐに実践できる節水方法をシーン別でご紹介します。
節水コマに交換する
水道の蛇口には、コマという部品があります。このコマを節水コマに替えると、50%近く水の量を減らすことができます。
洗い桶を使って食器洗いに使う水を減らす
水を多く使う食器洗い。洗い桶を使ってため洗いをすることで、使う水の量を減らすだけでなく、食器の汚れも落ちやすくなります。また、ギトギトの油汚れは、たくさんの水を使わないと落ちませんよね。そこで、洗う前に牛乳パックや新聞紙をヘラのようにして油汚れを落としてみてください。すると、少ない水の量でも油汚れが綺麗に落ちます。
野菜を茹でる時は電子レンジを使う
野菜を茹でたいとき、鍋に水を沸かして茹でるのではなく、電子レンジを使ってみてください。電子レンジでも、お湯で茹でるのと同じように野菜を柔らかくできます。
蛇口の先端に泡沫アダプターを付ける
蛇口の先端につける泡沫アダプターは、水に空気を混ぜながら出すことができるので、大きな節水効果が期待できます。
帰宅前に外でトイレを済ませる
普段あまり気にしないかもしれませんが、トイレの水を1回流すごとに、なんと13リットルもの水を使っているのです。外出している日は、家に帰る前にトイレを一回外で済ませるだけで、1回分の水道代を節約できます。
トイレットペーパーを使いすぎない
トイレットペーパーの量が多いと、その分流すときに多くの水を使うことになります。トイレットペーパーは必要な分だけ使うようにしましょう。
シャワーヘッドを節水型のものに替える
お風呂のシャワーヘッドを、節水型のものに替えてみましょう。節水型のシャワーヘッドは、水の出る穴が小さいため、水圧を上げることができ、少ない水の量でも髪や体を流すことができます。30~50%もの水が節水できるのです。
また、お風呂に入ってシャワーを出すと、最初は水が出てくることが多いでしょう。シャワーの水がお湯になるまで、そのまま流しっぱなしにしてはいませんか?シャワーで最初に出てくる水は、バケツなどに溜めておくことで、洗濯などの家事に使うことができます。
お風呂で洗う順番を工夫する
お風呂で洗う順番を工夫するだけで、節水につながります。おすすめは、髪、体、顔の順番で洗うことです。この順番で洗うと、最後に一気に流すことができ、シャワーの水を使う量が少なく済みます。
お風呂の残り湯で洗濯する
洗濯には、お風呂の残り湯を使いましょう。ただし、洗いもすすぎも残り湯を使ってしまうと、臭いの原因にもなるため、残り湯は洗いにのみ使うようにしましょう。
洗濯物は洗濯機の容量8分目に抑える
洗濯物が多いと、洗濯機の容量満タンまで洗濯物を入れていませんか?洗濯機で使う水の量は、洗濯物の量が多すぎても、少なすぎてもよくありません。節水しながら洗濯するためには、洗濯機の容量の8分目くらいの量に抑えることが大切です。
節水しているのに水道費が高くなる場合に考えられる原因
さまざまな節水術を試しているのに、なかなか水道代が安くならないという場合は、ほかに原因があるかもしれません。考えられる原因を見ていきましょう。
蛇口や水回り機器で水漏れや故障が起きている
蛇口から水漏れが起きていると、常に水が出ていることから、使ってもいない水の水道代がかかってしまいます。また、意外と気づかないのが水回り機器の故障です。
たとえば洗濯機が壊れていて、無駄にすすぎを何度もしていたり、トイレが壊れていて、水がずっと流れっぱなしになっていたりすることがあります。節水しているのに水道代が高い場合は、蛇口や水回り機器を確認してみましょう。
水道メーターが故障している
普段あまり見ないことから気づきにくいのが、水道メーターの故障です。水道メーターが故障していると、実際より多い使用料を表示してしまうことがあります。蛇口や水回り機器の漏れや故障もなく、節水しても水道代が高いままの場合は、水道メーターがきちんと作動しているか確認してみてください。
マンションの水道代が固定
マンションにお住まいの場合、マンションの水道代の仕組みを確認してみてください。マンションによっては、マンション全体の水道料金を、入居者の数で割って請求されていることがあります。この方式のマンションだと、どんなに節水しても、水道料金は変わりません。これからマンションに引っ越すという方も、水道料金の方式は事前に確認しておきましょう。
水道代が高い原因と、節水方法をご紹介しました。一つ一つの節水方法は小さなことかもしれませんが、少しの節水の積み重ねが、大きな節水につながります。水道代という固定費が安くなれば、家計にもっと余裕が出てくるでしょう。今まで水道代を気にしていなかったという方も、ぜひ今日から節水を実践してみてください。